生産管理の仕事

どのような仕事？

生産の仕事は、まさにものづくりの主人公と言ってもよい仕事です。開発・設計された製品を、実際に市場に出すために作り出すという仕事です。製品を作るのはたいてい生産施設・工場といった現場になります。あるいは、すでに納品された製品を、実際にユーザーが使っている現場で保守運用やサポートをする仕事も含まれます。

それでは時間軸で生産管理の仕事を概観します。

まず、プロジェクトの立ち上げの段階で必要なことは、生産計画です。設計者が描いた設計図通りの製品を作るために、どのようにして材料を調達して、どのような順序で組立て、どのように機能をチェックするか、という計画を立案します。

次に製造現場におけるプロセス管理があります。生産計画に基づいて製造するために必要な人員の配置や、資源の調達計画、日々の進捗管理や、製造過程においての品質検査などを行います。もちろん、どのような機械を扱うかによって、仕事の仕方は様々です。

そして、客先への納入です。クライアントが販売店であれば、決まった期日に決まった数量が届くように調整する必要があります。あるいは、クライアントの工場施設へ生産設備機器を納品するような場合には、実際に現地に行って据え付けや運転調整を行います。

生産管理のもうひとつ重要な仕事に、原価管理という仕事があります。文字通り、製造に用いる資源や材料・人件費や施設の維持費を管理する仕事です。機械の販売価格が一定であれば、原価を低減すればそのまま企業の利益が向上することになります。

また、生産の過程では多くの作業員が様々や役割を果たします。その作業員たちが安全かつ健康的に働くことができるように、ルールを定めたり環境を整えたりすることも生産管理の仕事です。事故が起きないようにするにはどうしたらよいか。未然に危険予知（KY）を行って対策を練ります。

どんな人が向いている？

行動する人、根気がある人、リーダーシップがある人です。ものづくりの過程では、さまざまな障害に立ち向かわなければなりません。

発注していた部品の遅れ、生産設備の故障、天候不順による物流の遅延。それでもなお、生産管理者は、納期までに製品を完成させるべくあらゆる手段をとらなければなりません。

生産の現場では、不測の事態においても迅速に対処してゆく行動力が求められます。また、生産は大勢の作業員の協力のもの行うことが多いです。いかに作業員のモチベーションを高め、高いクオリティで作業してもらえるかは生産管理者の人間性にもかかっています。大勢の人をひっぱって一つのことを成し遂げるという意味で、リーダーシップが求められる仕事でもあります。

どんな職場がある？

生産管理の仕事の種類は無数にあります。
生産する製品の数だけ、特色のある様々な生産現場があるからです。
下記に一例を記します。

• 日用品の製造現場における工程管理・現場管理
• 製作工場での作業効率の改善・最適化
• 電気製品の製作工場における部品の発注・在庫管理
• ソフトウエアの運用改善
• ITシステムの保守やユーザーサポート体制の構築
• 農業機械・製造機械の生産計画・生産管理
• 大型機械に用いる鋳造部材の生産管理・開発
• 遊戯機器メーカーでの生産資材管理
• 物流倉庫におけるロジスティックスマネジメント
• 製鉄機械の生産管理・品質管理
• 日用品製造機械メーカーでの出荷管理

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